ブラック企業ではどんな理不尽なことが行われているのか、興味はありませんか?
筆者が勤めていた食品工場はまさに「ブラック企業」と言える職場であり、様々なブラック体験をしてきました。
中には、普通の企業に勤めている人からしたら「そんなのあり得るの?」と耳を疑ってしまいそうなものも。
今回の記事では筆者が見聞きしてきたブラックなエピソードの中から選りすぐりの5つをご紹介いたします。
世の中にはこんな会社もあるんだな、と思いながら気楽にお読みください。
マルピギア

- 食品工場に13年勤務
- 仕事が苦手なため怒られまくり
- 退職して、残業のない会社へ転職
- 副業ブログで稼げるように努力中
↓動画版はこちら
\食品工場のリアルな仕事情報を知りたい方必見/
ブラック食品工場のヤバイエピソード5選

筆者が食品工場時代に見聞きしたブラックエピソードは以下の通り。
- 休憩時間取れない事件
- トイレの電気消して呼び出し事件
- ボールペン1本1万円事件
- 1日中立ちっぱなしで説教事件
- 日勤と夜勤両方やる事件
1つずつ見ていきましょう。
休憩時間取れないよ事件
筆者は当時非正規として食品工場に勤務していたのですが、社員の皆さんには休憩時間というものがありませんでした。
忙しい時期でもそうでない時期でも、社員は朝から晩までずっと働き詰め。
そんな体制が10年以上続いており、その状況が普通になっていました。

休憩時間が全く取れないことに何の疑問も抱かず働く社員たち、そして全く改善の意志を見せようとしない会社。
このおかしな状況に疑問と恐怖を覚えたものです。

いつ昼ごはん食べてるの?と不思議に思っていました。
今考えると食べてなかったんだと思います。
新入社員が入社した時には「今は休憩とってもいいけど、そのうちなくなるぞ」と釘を刺していて戦慄しましたね。
同僚の非正規だった友人が社員に昇格した時、休憩に行っている間先輩社員が
「社員になったのに休憩行くのはねぇ・・・」と言っているのを聞いた時も怖かったです。
そのような体勢が続いてきたわけですが、2015年に起こった電通の過労死自殺事件をきっかけにきちんと休憩を取るようお達しが来ました。



さすがにヤバイと思ったのでしょう
それに伴い、本部から聞き取り調査が来てこれまで休憩時間で働いていた分の給料が数年分出されたそうです。
「会社の体質はちょっとやそっとでは変わらない」ということがわかったエピソードでした。
ちなみに労働基準法で8時間以上働いた場合には、1時間以上の休憩を取ることが義務付けられています。
トイレの電気消して呼び出し事件
派遣で働いていたオジサンが、トイレで用を足した後電気を消していきました。
しかしその時個室にはまだ人が入っており、それがなんと工場長だったのです。
まだ人がいるのに電気を消されたことに、工場長は大激怒。
電気を消した人をわざわざ場内放送で呼び出して説教を行ったのです。


ただ間違えて電気を消してしまっただけでブチ切れる姿に「器が小さいなぁ」と感じましたね。
ボールペン1本1万円事件
筆者がいた工場ではとにかく備品が無くなりました。
定規などを机の引き出しに入れておくのですが、現場の社員や従業員が勝手に持ち出していくのです。



返してくれればいいのですが、そのまま持ち続けてしまう人が多いので迷惑に思っていました。
そんな中、なくなる確率が一番高かったのが「ボールペン」
自分の使っていたボールペンを無くすと、誰かの使っているボールペンをくすねる。
そして盗まれた人が、また違う人のボールペンを盗む・・・という問題が起こっていました。
これに困った当時の工場長が対策として考え付いたのが「ボールペンを1本1万円にすること」
1万円なら無くさないよう気を付けるだろう、というとんちきな解決法でした。


社員・従業員一同「何言ってるんだこいつ」と思っていましたが、ワンマンで怒らせると面倒な人なのでだれも逆らえません。
結局値段は1万円になりましたが、大して効果は表れなかったようです。
1日中立ちっぱなしで説教事件
ある夜勤の社員が業務を終えて朝帰ろうとしていたところ、1人の社員が説教されているのを見たそうです。
「ああ、怒られてるなぁ」と感じながら、帰宅の途に就いた社員。
そして家に帰り、睡眠をとり、再び会社に出社したところ・・・。
なんと朝と全くおなじ構図でまだ説教が続けられていたそうです。


ちなみに怒られていた社員は、その後失踪して退職。
その上司は他にも部下を退職に追い込んだことがあり、のちに降格人事となりました。
日勤と夜勤両方やる事件
筆者のいた事務の部署の仕事の1つに「店舗からの発注数を集計する業務」がありました。
この発注は毎日
- 11時
- 18時
- 24時
の3回あり、11時と18時は私たち日勤が、24時の分は夜勤の従業員が担当していました。
(ちなみにこれのせいで日勤は絶対に残業が発生する)
しかし、ある時夜勤を担当していた従業員が1人退職、業務が進まないという事態になります。
ここで普通の会社なら「新しい人を雇おう」とか「別の夜勤の人に教えよう」となるはずです。
しかしなぜかうちの会社では「日勤の人にそのまま夜勤をやってもらおう」ということになったのです。


時間の流れにすると以下のようになります。
8時ごろ出社→19時ごろ退社→一旦家に帰って24時ごろまた出社→1時間ほど作業して帰宅→8時に出社・・・
部署内の人間で持ち回りしていたので頻度は月に2回ほどでしたが、これが本当にストレスでした。



他の社員がなぜ平然と続けられているのか、本当に分からなかった。
そのストレスがたたり、私は出社しようとすると吐き気を催すようになって夜勤業務の辞退を相談。
夜勤はなくなったものの、この会社には長くいられないと察して転職活動を始めることになります。
筆者が退職した直後にこの体制は廃止になったと聞きましたが、もっと早くやれよと思いましたね。
(まぁやったとしても辞めていたでしょうが)
ブラック食品工場のヤバイエピソード:おわりに


というわけでブラックな食品工場で起きたヤバイエピソードでした。
食品工場であってもこんなことをしているところは他には無いと願いたいです。
世の中にはこんな会社もあるんだということを知っておいてください。
また、似たような状況にある方はさっさと退職することをお勧めします。
\もっと食品工場の実態を知りたい方へ/